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小林よしのり
2016.9.25 02:13メディア

「AERA」記事中の山下晋司氏の意見に瞠目


AERA」に良い記事が載っている。

「『特措法は違憲』の指摘」という記事だ。

朝日新聞の世論調査では、生前退位について、「今の天皇だけ

退位するようにするのがよい」は17%にとどまり、「今後の

すべての天皇も退位できるようにするのがよい」が76%だった。

 

憲法学者の木村草太氏は皇室典範の改正は「最低限必要」だと

言う。

さらに一代限りの特措法を認めれば、今後も特措法によって、

恣意的に皇位継承が行われかねないと述べている。

正しい!

 

さらに23年にわたって宮内庁に勤務していた山下晋司氏は

「特措法によって一代限りの生前退位を認めるのは陛下の真意

に沿ったものではありません」と訴えている。

そして、もし一代限りの特措法だけで、今後の見通しが立たな

ければ、何らかの方法で再度「お気持ち」を表明されるかも

しれないとまで山下氏は言っている。

 

わしもそう思うのである。

「朝ナマ」でも、わしは脅しておいたが、「一代限りの特措法に

よる退位と即位」というのは、最悪の愚策で、これは天皇陛下に

とって、屈辱のあしらいにしかならない。

タダでは済まないとわしは思う。

やっぱり宮内庁に23年間勤務していた人もそう思うのだなと

意を強くした。

 

木村草太氏が「皇位継承を男系男子に限ることで天皇家に

かかるプレッシャーは大変なもの。天皇陛下の幸せや人権を

考えていかなければいけない時期にきている」と述べている。

まったくもって100%正しい。

 

こういう良識的な意見を述べる木村草太と、この記事を載せた

AERA」を見直した。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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